× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
「日本の少子化」「女性の社会進出」で検索すれば多くの研究レポートにあたる。その通り一因だ、いや、安心して産める社会の仕組みが原因だ…こんなことは自明だと思っていたが、世間では違うようだ。
ふつう、研究とは様々な側面から光を当て、そこに見える事象を冷静に、かつ正確に分析することが求められる。しかし、人権、男女平等、平和に関係することとなると、ヒステリックなまでに思考が停止し、現実が正視できなくなり、時に断定し、時に糾弾する輩がワンサカ湧いてくる。 自明というのは、日本の少子化は女性の社会進出が一因である、とするのである。 仮に女性の社会進出が原因でないと仮定する。つまり女性が社会進出しても少子化とならないことを証明すればいい。そのような事例は世界に多くある。 http://www.fqmagazine.jp/6682/wlb_childcare_s/ 出生率が向上しているところは、大抵当てはまっている。女性が社会進出しても、社会自体の制度が変われば出生率は向上するのである。左系の輩はここで「そうだー」と叫ぶであろうが、ちょっとよく読むと・・・ これは、社会制度を変えた結果であって、制度を変えなければ少子化とならないかどうかはわからないとするのが正しい。つまり、女性の社会進出が何らかの形で少子化に影響を与えている可能性があり、この命題は偽となる。だから自明なのだ。 要するに、左系の思考回路を持つ輩も、「女性の社会進出が少子化の原因の一つ」と認めたうえで、対策を打てばいいだけである。 脱線するが、社会進出=優秀さに男女の差はない、ということをいうアホがいるが、数学的には無意味である。なぜなら、優秀の定義次第で男とも女ともできるからである。 じゃー、少子化を止めるのなら女性は社会進出なんてしなけりゃいいじゃないか! そう、その通り。 論理的に言えば正しい。でもそれだけが答えじゃないこともまた自明である。 ただ、こういう正論が出てくれば困る人がいるから、「原因を伏せた」上で子ども手当だの、産休だの、育休だのという議論になり、無用な男女共同参画論争を助長してしまうのである。女性が社会進出しながら少子化防止対策を行うから社会制度が必要だと公言すればいい。 どんな社会制度が必要なのか? 手当の厚遇か、育児施設の充実か、夫婦の安定老後生活か、子供自身の将来か・・・ おそらく、全部だろう。少子化にどの程度影響を及ぼすかどうかはあるが、少なくともゼロであるとは言い切れない。だからすべて有効「だろう」としている。とはいえ、全部やっても追いつかない可能性だってある。そうなれば、最後は国民一人一人の良識に頼るしかない対策がないともいえる。 自分の家族をどうするか、ある程度突き詰めるならば、この国をどうするか、ということになる。 ある程度と書いたのは、突き詰めすぎると左翼が大好きな「地球市民」となってしまい、日本の少子化? 世界は少子化ではありません! 人口が増えすぎて貧困対策のほうが重要です、男女平等が大事です、人権が~ となってしまうからだ。 戦前は「国」として目標があった。「富国強兵、殖産興業、産めよ増やせ、打倒鬼畜米英!」 戦後は「米英に追いつけ追い越せ」 いい悪いは別にして、「国」のために国民が明確な目標を持てた。だから、その目標に向かって個々が考え、工夫し、そして励んだものだ。 今はどうか・・・残念ながら今は国のために何かをするという目標は皆無となってしまった。「少子化が国力低下? だからそれが何? 自分にどう関係あるの? なんで国のために?」 1億2千万人の人口が8千万人、今の3分の2になっとき、「国」に何が起こるのか・・・ 渋滞がなくなっていいや、満員電車がなくなるんでしょ? 土地が広く使えるじゃない・・・ ゆとり世代なら考えそうなことだ。 渋滞? 車を買えるだけの経済力が残っているのだろうか。満員電車? 電車で通勤するような会社があるのかわからない。 土地? インド人、中国人がすべて買い占めているんじゃないか。 世界に向けての発言力もなくなり、ドナーではなくレシピエントになっているかもしれない。ある程度経済発展しているが世界に影響を与えない国、、、今でいうならオランダとかベルギーレベルなのかもしれない。もしかしたら、公用語が中国語になっているかもしれない。 今必要なことは、超高齢化社会が今後どうなるか、シミュレーションを公開することだ。漠然としたものでは駄目である。そのうえで出生率の目標値を掲げる。現実がより身近になれば、皆が良識を持つようになるとおもうのだが・・・ 人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。ひとたび生を得て滅せぬもののあるべきか PR |
|
トラックバックURL
|