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【2024/05/14 05:12 】 |
やはり朝日はこうでないと面白くない
少し時間が経ちすぎて若干新鮮味がないのだが、強い朝日の復活を心より歓迎せざるを得ない…
 
<君が代判決 行き過ぎ処分に歯止め> 
2012年1月18日朝日新聞社説
 
 卒業式や入学式のシーズンを前に、最高裁から注目すべき判決が言い渡された。「式では日の丸に向かって立ち、君が代を歌うように」。そんな校長命令に従わなかった東京都の教職員への処分が、妥当かどうかが争われた裁判だ。
 
 結論はこうだった。
 
 規律や秩序を保つために、戒告処分はやむをえない。それをこえて減給や停職とするには、慎重な考慮が必要だ。式典を妨害したなどの事情がないのに、命令違反をくり返したというだけで、こうした重い処分を科すのは違法である。
 
 日の丸・君が代は戦前の軍国主義と深い関係があり、その評価は一人ひとりの歴史観や世界観に結びつく。最高裁は、昨年の判決で「起立や斉唱を命じても、憲法が保障する思想・良心の自由に反しないが、間接的な制約となる面がある」と述べ、学校側に抑制的な対応を求めた。今回の判決はその延長線上にある。
 
 私たちは、日の丸を掲げ、君が代を歌うことに反対しない。だが処分してまで強制するのは行きすぎだと唱えてきた。その意味で、戒告が認められたことへの疑問は残るが、最高裁が減給・停職という重大な不利益処分に歯止めをかけたことは、大きな意義がある。
 
 教育行政にかかわる人、なかでも橋下徹大阪市長が率いる大阪維新の会のメンバーは、判決をじっくり読んでほしい。維新の会は大阪府と大阪市で「命令に2度違反で停職」「研修を受けたうえで3度目の違反をしたら免職」という条例の制定を打ち出していた。違反に至った背景や個別の事情には目を向けず、機械的に処分を重くしていくもので、今回の判決の趣旨に照らして違法になるのは明らかだ。さすがに橋下市長と松井一郎知事は見直す考えを示した。だがそれは、停職処分とする前にも研修の機会を設けるという案で、問題の本質を理解した対応とはとても言えない。選挙で圧勝した2人には、民意の支持という自信があるのだろう。もちろん民意は大切だ。
 
 しかし、精神の自由に関する問題を、多数派の意向や思惑で押しきってはならない。それは歴史の教訓であり、近代民主主義を支える精神である。自分とは異なる意見の存在を受け止め、心の内にはむやみに踏み込まない。そうした寛容な土壌のうえに、しなやかで、実は力強い社会が生まれる。

 判決の根底に流れるこの考えをしっかりと受け止めたい。
 
***

朝日新聞のコアとなるテーマ。

最高裁の判決が16日で朝日の社説が18日に出たのだが、このテーマを取り上げるには少し時間が経ってしまった。考えを纏めていたというのではなく、本当のところは各新聞社による「国家・国旗論争」の再燃を期待していたからなのだ。

2004年、東京都教育委員会が不起立教員に処分を科したとき、それぞれの新聞社が各社のメンツをかけて論争した数日は実に面白かった。

朝日が「そうまでして国旗を掲げ国歌を歌わせようとするのは、いきすぎを通り越して、なんとも悲しい」と書きけば、翌日「そうまでして国旗・国歌を貶(おとし)めようとする論調は、なんとも悲しい」と産経が反論、読売は「高校野球で国旗掲揚、国歌斉唱しているじゃないか」と夏の甲子園の主催者である朝日を責めれば,「卒業式で日の丸を掲げるな、君が代を歌うな、などと言っているのではない」「甲子園での国歌斉唱で観客を退場させていない」と朝日が再反論する。

挙句、産経は「朝日はいつから、日の丸を掲げ、君が代を歌うことを認めるようになったのか」、読売は「屁理屈をこねるな」と朝日の厚顔無形な論旨に呆れてる。静観していた春のセンバツ主催者毎日も遅ればせながら「心の自由を奪うな」と朝日に加担するという、「社説/コラム」論争に発展した。

朝日/毎日が「個人の思想信念論争」と位置づけ、産経/読売が「公人としての倫理論争」とする論議は、そもそもの次元が違っていて交わるわけがない。にもかかわらず、朝日は産経の主張に真っ向勝負をかけてしまった。そもそも朝日の主張が論理的に破たんしているのは理論的に明白で、「いやそうじゃない、個人の自由だ」と捉える脳の持ち主は「理系」ではありえない。むしろ朝日の主張が如何に偽善であることを証明することになり、前年成立した国歌国旗法案にまだ反対し、「国旗≠日の丸」、「国歌≠君が代」としたいだけということがのようにのことだった…
 
だから 今回も面白い展開になることを期待していたのだ。産経、読売が公教育の崩壊を謳い、朝日が堂々と「勝利宣言」するという展開にはなってしまった…
 
今回の判決は、戒告を超え、減給、停職、解雇の重い処分を科す場合は慎重な判断をせよ、というものではなかったか。その基準で見れば、東京都教育委員会の今回の処分内容は慎重な判断をしたと言えないから「違法」、戒告の処分に関しては裁量者の判断は「合法」、と言及しているにすぎず、処分の重さについての判決である。

しかし、なぜこれで勝利宣言なのか、朝日の社説は自分のような凡人にもわかる判決の内容を大きく捻じ曲げ、処分自体が「違法」という方向に誘導しているとしか思えない。

最高裁は、職務命令そのものを認め、訓告や戒告という処分も認めたのだから堂々と職務命令をだし、違反すれば訓告、戒告の処分を科せばいい。訓告、戒告が多くなれば当然教師不適格者として研修に参加させ、そこで改善が認められなければ分限免職、懲戒免職にすればいいだけである。従って、産経にしても読売にしてもそんなに悲観することはないし、むしろ朝日のほうが痛い… 

実はもう一つ大きな判決も出ている。全く報道されていないのだが、ご丁寧にも支持者がブログでアップしてくれている。卒業式で自分の思想信念を書いたビラを配るなどし、卒業式という厳正な教育イベントを妨害し停職3か月の処分を科せられたことを不服とした根津裁判は、見事に「棄却」されているのだ。つまり、重い処分ですら、程度の問題では「合法」である、とされたのである。

すなわち、朝日にはかなり分が悪いことになる。朝日には、こんなことで勝利宣言するのではなく、根津裁判は不当だ!と問題提起してもらいたいものである。
 
最近TPP問題や消費税増税問題で読売、産経の主張に嫌気がさし、朝日の経済的主張がとてもまともだったので、朝日の存在を忘れるところだった。

これで一安心…
 
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【2012/01/23 13:48 】 | 朝日 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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